News静岡

鹿島伊東、地元静岡でリオ五輪代表切符つかむぞ

リオデジャネイロ五輪に出場する男子のU-23(23歳以下)日本代表候補が11日、静岡市内で合宿をスタートさせた。前日10日に急きょ追加招集された富士市出身で静岡学園卒のDF伊東幸敏(22=鹿島)が、五輪出場をかけて地元で「ラストチャンス」に臨む。

 手倉森誠監督(48)や、コーチ陣の指示や説明の1つずつに、伊東は真剣なまなざしで聞き入っていた。練習前のミーティングでは、手倉森監督の「代表として、国を背負って戦う責任感や意識を持て」という熱い言葉を聞き、気持ちが高まった。「失う物は何もない。やれることを全力でやりたいです」。

 今合宿で練習場となっている清水区のJステップは、静岡学園中、高時代に練習や試合で使用していた。鹿島では5年目だが「今も静岡に来るとホッとする。景色も懐かしい」と言える地の利もある。

 今年1月に行われたリオ五輪最終予選ではメンバーから漏れ、日本でテレビ観戦した。チームは見事に五輪出場を決めたが、「すごい悔しくて、勝っていてもうれしいのか、悔しいのか分からなかった」と振り返る。と同時に「まだ五輪に出られるチャンスが残っているということ。いい方向に考えていけたら」と頭を切り替えている中での追加招集だった。

 今季、鹿島で3試合にベンチ入りするも出番はなし。課題はメンタル面の強化で「合宿の3日間で刺激を受けて、鹿島に戻ってもっと頑張りたい」とチームと代表での活躍を誓った。
2016.04.13